自分が怒っているということを相手に伝えるためには、まずは自分が「怒っている」ということに気づかなくてはなりません。怒りは抑え込まれやすい感情なので、この、初めの一歩、「あ、私、怒ってる」と気づくことが意外と難しいのです。
そんな怒りに気づく方法として、こんな方法もあります。まず、次のようなことを書き出してみます。1、自分が怒っているときには、他にどんな気持ちを感じているか(3つ) 2、怒っているときに身体の状態はどうなるか 3、怒っているときにやりたくなること、やりたくなくなること。いかがでしょう?
1については、怒っているとき、例えば「悲しくなる」「ちょっと元気になる」「悔しさ」「落ち込む」などのように、他に感じている感情を書き出します。2はどうでしょう? 頭が真っ白になるとか、お腹のあたりが煮えたくる感じとかなどが、よく言われます。3については、やりたくなることとして何かを蹴飛ばしたくなる、ドアを大きい音を立てて閉めたくなる、細かい作業はやりたくなくなる、だれかに優しくしたり、世話を焼いたりなどはしたくなくなる、というような答えが出てきます。
もちろん、正しい答えが一つだけあるという種類の質問ではなく、自分だとどうなるかを書き出してみます。
これが出来たら、反対側から自分の「怒り」に気づくこともできるようになります。例えば、だれかに優しく出来ない気分になっていたら「もしかして、何かに怒ってる?」と自分に問いかけてみるとか、いろんなモノの扱いがぞんざいになったら「あれ、どこかで嫌な思いをしたかな?」と振り返ってみる。ちなみに私は怒りを感じると、やたらとキッチンのシンクを磨きたくなるのですが、脈絡なくシンクを磨き始めたら「あれ、どっかで怒ってた?」と自分を振り返ってみることにしています。
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